第60期将棋王位戦7番勝負第7局1日目 新名人の初防衛か、解説名人の最年長初タイトルか、十番勝負最後の一戦開幕

振り駒で先手は豊島王位・名人、さすがに持っている。第27期銀河戦でも渡辺明を破って優勝したばかりである。渡辺明は今年豊島王位・名人にしか負けていない。この2人に永瀬叡王を加えた3者が現在の3強であることは間違いなさそうだ。王位戦も2年連続のフルセット。昨年は菅井前王位を下して豊島棋聖の2冠目達成であった。

最重要の一戦、戦型は必殺の先手角換わり。快調に時間を費やさず指し連ねてきた豊島王位が長考に入ったのは木村九段の70手目、△5一飛をみてからである。

何だこりゃ。▲7四桂△5二金に▲7三角成となったら馬が飛車に当たるじゃんか。何かのトラップじゃないかと考えても仕方がない。実際のところどうなのだろう。評価値はやや先手がいいだけのほぼ互角、残り時間は1時間差。このまま封じて1日目終了。

2日目に豊島に緩手が出て、木村がうまく咎めて勝つパターンがいくつかあった。このシリーズここまで3勝3敗だが、内容は木村九段が押している。豊島王位には必ず防衛して欲しい。令和将棋三国志を後世まで語りたいぞ。

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