スプリングボクス(南アフリカ)が3度目の優勝でオールブラックス(NZ)に並んだが、日本代表がこの域には決して到達できない理由がある

日本を破った南アフリカが優勝することと各国代表とメディアの評判のよさで一応の開催国の面目は保てたが、今後これ以上の躍進を目指すには巨大な壁があるであろう、という考えを記す。

一言で言うと「ティア」という階級制度の存在である。⇒List of international rugby union teams この「ティア」なるもの。単にその時点での強さをあらわしたランキングの分類ではない。「階級」という名が示すとおり身分制度なのだ。この「ティア」は各国代表の戦績が反映されない固定された「階級」なのである。

このふざけた階級制度はラグビーそのものの成り立ちが大いに関与している。貧乏でおさるさんに近い人たちがやるサッカーと違い、ラグビーは上級階級のスポーツらしい。名門私立高校の「ラグビー校」(1567年に創立されたイングランドで最高峰のパブリック・スクール)で生まれたのがラグビーである。「ラグビー校」のやつらが金持ちばかりだったもので、ここでルールが明文化された以降、卒業生がオックスフォードとケンブリッジ(世界ランキング1位と3位)で広めたのだ。そうなると上位が大英帝国ばかりなのも合点がいく。ティア1は英連合王国、英連邦加盟国、歴史的・経済的に深い関係の国ばかりである。英国上流社会とそのなかよしが創った独占的特権階級なのである。

ティア1に入れなければテストマッチもままならない。今回のW杯でもホームディシジョンや楽な日程が大きく日本に有利にはたらいた。次回のW杯ではこれらの有利は全て放棄させられることになる。それまでにマイナー化しないように頭を使うしかない。どうせなら大相撲のW杯など実に面白いと思う。勝ち抜き戦の団体戦にするのである。台湾、北オセチア、西サモア、支那、韓国、モンゴル、カザフスタン、グルジア、トンガ、ブラジル、アルゼンチン、USA、ブルガリア、エストニア、エジプト、ロシア連邦沿海地方、チェコ、、、くらいだろうか。日本将棋よりも国際化は進んでいる。

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