観ている間中溢れてくる感情をメモにでも残しておきたかったが、そんな間を全く与えてくれない最終回の60分だった。クドカンのリサーチの的確さとそれを大河ドラマの脚本に仕上げてしまう技量に吐息しか出てこない。いくらなんでも作っただろうと思ったエピソードがかなりの確率で事実だったことを知り、腰を何度も抜かした。
もうその瞬間にしか生じ得ない感情を甦らせることは出来ないが、以下断片のみ記す。
・開会式当日、ブルーインパルスの本番一発勝負の強さは神がかりだが、事実か調査中。
・開会式当日、田畑政治が国立競技場に一番乗りしたことは実際のエピソードらしい。
・開会式当日、志ん生が『富久』をやったことは実際のエピソードらしい。
・閉会式当日、北ローデシアがイギリス連邦内ザンビア共和国として独立したのは事実。
エンターテインメントとして卓越していただけでなく、日本で生きる我々にとって、これほど意義深い大河ドラマはなかった。当ブログの件名にあげた問いに満足に答えられるかが大きな指標となろう。それにしても新国立競技場が報道陣に公開されたその日に『いだてん』最終回として1964五輪開会式をもってくるとは。
来年からまたチョンマゲ大河か。あと2020大会の開会式と閉会式は現地で観てみたくなった。おそらく最後の日本での五輪かもしれないのだから。東京五輪と大阪万博を2度ずつ人生で体験できるのはこの上ない幸福である。
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