獅子という駒 ~中将棋をやる人大募集~

まったく世の中の動きと関係ないことを書いてみる。

将棋の棋士、あるいは愛棋家向けのアンケートによく「好きな駒は?」というものがある。記憶を手繰ると

飛車…渡辺明
角行…谷川浩司、升田幸三
金将…大山康晴
銀将…豊島将之、羽生善治
桂馬…中原誠、斎藤慎太郎
香車…吉永小百合、岩崎ひろみ
歩兵…丸田祐三

あたりがよく知られているだろうか。一番大事な王将(玉将)が好き、という人はあまりいない気がする。

私は、というとやはり竜王獅子が好きだ。何を言ってるんだと感じた方は真っ当な感覚の持ち主であると思う。竜王は飛車が成ったものだし、獅子は中将棋の駒だ。

竜王は現代将棋では最強の駒である。竜が2枚あればあまり負ける気がしない。Dragonは偉大だ。Dragons、偉大であれ。

さて、問題なのは獅子である。中将棋という駒の再使用のない、今や競技人口は1000人もいないであろう絶滅寸前の盤上遊戯(二人零和有限確定完全情報ゲーム)にはダイナミックな動きをする駒が非常に多い⇒中将棋の駒の動き

その中でも獅子は1手で王将の動きを連続2回していいという、信じられないくらい強力な駒である。所謂「居食い」が可能な数少ない駒だ。仮に現代将棋に出現したら先手の勝率が一気に上がるに違いない。古今東西あらゆる将棋系ゲームの中で最高位に君臨するモンスターピースである。

その存在の重さは先獅子、足のある獅子は獅子で取れない、獅子かげの足、付け喰いなどの特殊ルールがあることからも推測がつくと思う。序盤に盤上から消えたりしたら中将棋の興味は大きくそがれてしまうのだ。

このように大変面白い中将棋なのだが、私の周囲には誰もやる人がいないのが残念である。1局の時間が2時間以上かかるのも問題なのかもしれない。誰か、私のヘボ中将棋に付き合ってくれる方はいらっしゃいませんか?(苦笑)

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