第69期王将戦七番勝負第3局2日目 この将棋を勝てないようでは、と相手に思わせる渡辺明三冠の神通力

それって傍からみているだけの観戦者の思いかもしれない。広瀬章人八段は優勢だったが、ひとつ間違えたらひっくり返す局面を常に創りあげてきたようにも思える渡辺明王将の力の前に言葉が出ない。広瀬八段もまだ敗退したわけではない。羽生の100冠を阻止した竜王戦も序盤は連敗スタートだった。

広瀬八段が勝っていれば、強烈なレーザービームのような遠見の△8二角(74手目)はこの先長く語られることになったかもしれない。しかし、その後の奇しくも同じく引いた△8二角(108手目)はよくなかった。豊島竜王・名人との竜王戦でも感じたが、終盤には絶大な信頼感のあった広瀬八段にやはり異変が生じているのか。

渡辺王将の91手目▲6二歩打が敵玉にイヤミをつけて実にうまかった。こういう手を指せるのが超一流なのだろう。対する広瀬八段は118手目に△2五桂の詰めろが見えていなかった。そこまでの展開を悲観していて見えていなかったとのことだ。楽観しても悲観しても将棋は勝てない。難しいのだが、常に冷静でいなければ、ね。

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