竜王戦史上最短手数&相居玉のまま終局、豊島将之竜王圧勝 第33期竜王戦七番勝負第1局第2日

16時12分、羽生九段投了。わずが52手。タイトル戦史上最短かと思ったが、もっと短いものが2局あった。

1994/1/31 49手 羽生善治棋聖vs谷川浩司王将 第63期 棋聖戦 五番勝負 第4局
2013/10/8 51手 羽生善治王座vs中村太地六段 第61期 王座戦 五番勝負 第4局
(こちらは千日手)

豊島将之竜王の快勝には違いないが、名局とは呼べない。羽生善治九段の衰えが哀しい。
超急戦に応じて1日目は形勢持ち時間ともほぼ互角で進行していたが、2日目にポッキリ。▲1一角成は私のようなヘボが喜んで香車を取りにいく手だ。しかし、これは緩手だった。豊島竜王の△4四歩が実に上手いと感じる。2日目も少し拮抗するかと思ったが、腕力の違いは明らかだった。

解説の阿久津八段が言うように「小学生のような将棋」だった。居玉のまま終局するのは極めて珍しい。手数関係なく、こちらはタイトル戦史上初だろう。豊島竜王の勢いは本物ではないかと思う。A級順位戦、王将リーグも首位突破有力である。渡辺明から2冠分は取り返せそうな勢いである。

おっと、竜王防衛まであと3勝必要だ。じっくりいこう。

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