最終戦の見所の多さは異常 ➀永瀬王座全勝ならず豊島竜王とのプレーオフへ、➁藤井二冠200勝達成、しかし、リーグ陥落、➂木村九段全敗、第70期王将戦挑戦者決定リーグ戦

第70期王将戦挑戦者決定リーグ最終戦はあまりにも盛沢山で消化しきれず、移動中に携帯中継5ch.netで情報を追いかけているだけで胸が熱くなってしまった。3局すべてが挑戦、あるいは陥落に関係する対戦で、A級順位戦の最終戦、所謂、将棋界の一番長い日に匹敵する一日だったと言ってよいだろう。一人抜け番で陥落が決まっている佐藤天彦九段には申し訳ないくらいだ。

さて、結果は件名に書いてしまった。豊島竜王vs羽生九段は別に設けるとして、3局軽く振り返ってみる。

広瀬章人(3勝3敗) ○-● 永瀬拓矢(5勝1敗)

広瀬八段としては前期挑戦者として何としてもリーグ残留するために勝たなければならない一局。仮に敗れれば自身のリーグ陥落と永瀬王座の全勝を許し、プレーオフもなく挑戦者が決定してしまう。広瀬八段の末脚の凄まじさ(顔が長いのでついこう例えてしまう)は竜王を羽生から奪ったあたりがピークだったかもしれないが、まだまだ健在であった。終始先手(広瀬)ペースで後手(永瀬)は作戦も空振りし勝機は少なかった。71手目▲6一金が印象的。

藤井聡太(3勝3敗) ○-● 木村一基(0勝6敗)

藤井二冠がリーグ残留するには自身が勝利し、かつ、広瀬八段が負けなければならない。実際の終局はほぼ同時だったようだが、別室で知る由もなし。広瀬が勝ってしまい藤井は最速200勝をあげるもリーグ陥落。しかし、来期は2次予選からであるし、最短2連勝でリーグ復帰は可能であるからそれほど心配することはない。並みの棋士ではないのだから。対する木村八段は王位戦でも4タテ喰らった神童に敗れ全敗。過去の王将リーグでの全敗は以下の通り。

第03期 板谷 四郎 八段   40 ●升田●丸田●小堀●塚田●原田●高柳●二上
第09期 清野 静男 七段   37 ●加博●大野●広津●加一●二上●丸田●高島
第05期 芹沢 博文 八段   28 ●升田●灘 ●山田●丸田●加博●有吉●内藤
第17期 丸田 祐三 八段   49 ●加博●二上●高島●山田●松田●加一●内藤
第31期 勝浦 修  八段   35 ────●大内●小健●森安●加一●中原●米長
第33期 加藤一二三前名人   44 ●青野●小健●森ケイ────●大山●桐山●中原
第53期 米長邦雄永世棋聖   60 ────●谷川●久保●森下●佐康●森内●郷田
第57期 藤井 猛  九段   37 ●谷川●佐康────●丸山●深浦●久保●森内
第61期 森内 俊之 名人   41 ●三浦●佐康●豊島●渡辺────●広瀬●羽生
第62期 飯島 栄治 七段   33 ●郷田●渡辺●豊島────●深浦●羽生●久保
第63期 谷川 浩司 九段   51 ●久保●羽生●郷田●佐康●深浦●豊島────
第70期 木村 一基 九段   47 ●豊島●永瀬────●広瀬●羽生●佐藤●藤井
※名人経験者でも全敗しているのは面白い

豊島将之(5勝1敗) ○-● 羽生善治(4勝2敗)

書きたいことは多くあるが場所を変えることにする。

しかし、この写真、渡辺明は完全に敵キャララスボスやね。柱中の柱などと例えて紹介されていたようだが側の存在だな~(苦笑)

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