第70期王将戦七番勝負第3局2日目 現在のAI並みの、ある意味異常な精度で追いつめる渡辺明王将が万全の3連勝

封じ手は予想通り一番先が見通しやすい▲8二歩。先手渡辺王将の方が選択肢が少ない、後手永瀬王座は選択肢が多い。こういう場合、選択肢が多いほうが迷いも生じて難しいことが多い。歩なし渡辺王将は単調だが▲7三歩成から行くしかないところだった。

流れからして変だとと感じた▲2五飛がAI並みの(=人間やめてる=悪魔じみてる)一手。後手の△4四角がなかったら「あり」だと思ったが生身の人間には指しにくい。しかし、これで使えていなかった飛車が攻めに生きる。以降は先手に形勢が傾いたようだ。

全く付け入るスキがない。渡辺明から棋聖を奪取した藤井聡太の途方もない大器ぶりがわかるが、この渡辺明を番勝負で倒すのは至難の業である。

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