イーロン・マスク氏はクズだが、

イーロン・マスク氏と、ツイッター社を解雇された「筋ジストロフィー」を患っていたアイスランド人のHalli Thorleifsson(Haraldur Þorleifsson)氏とのやり取りに、注目が集まっていたらしい。だらだらと紹介しよう。

私見を最初に述べておくと、イーロン・マスク氏はクズではあるが、謝ることが出来る点で、本当のクズには至っていない、と思う。

Halli氏は先日、自分が解雇されたのかどうかを知るため、ツイッターの人事部門に問い合わせたが、回答が得られなかったという。

そこでHalli氏は、ツイッターのCEOであるマスク氏に対し、「あなたの人事部長は、私が雇用されているかどうかを確認することができません」とツイートした。

するとマスク氏はそれに反応し、「どんな仕事をしていましたか?」と尋ねたという。

そこでHalli氏は、自分がツイッター社で経費削減に取り組み、全体の設計プロセスの改善などを行ってきたとアピール。

しかしその後、マスク氏は「彼(Halli氏)は、実際に仕事を全くしていない。彼はタイピングできない障害があると言い訳をしていますが、嵐のような勢いでツイートしています。あまり尊敬できるとは言えません」とツイートし、「最悪だ」ともコメントした。

しかしこれは、マスク氏の大きな勘違いだった。実はHalli氏は、自身が経営するテック企業「Ueno」をツイッター社に売却した人物で、アイスランドでも有数の高額納税者だったという。

また慈善活動にも力を入れており、昨年は4つのメディアからアイスランドの年間最優秀人物に選ばれたそうだ。

そして今回のマスク氏とのやり取りにおいて、写真家のダニエル・ホートンさんも、次のようにツイートした。

「Halli Thorleifssonと直接仕事をしたことのある者として、これは非常に残念です。彼の仕事ぶりはレベルが高いだけでなく、その才能と謙虚さは世界トップクラスです。(略)『仕事をしていなかった』というのは誤解であると確信しています」

ホートンさんのこのツイートに対し、マスク氏は「あなたのコメントに基づいて、私はたった今、Halliとビデオ通話をして、何が本当なのか、私が言われたことと、どう違うのかを把握しました。Twitterでコミュニケーションするより、実際に話す方がずっといい」と返信。

さらにその後、マスク氏は「Halli氏の状況について誤解していたことについて、謝罪したいと思います」と述べ、彼の病気をからかった件についても謝罪した。

同時に「彼(Halli氏)はTwitterに残ることを検討しています」とも述べ、マスク氏は人事判断を変更する可能性も示唆したとのこと。

出典元:BBC:Elon Musk apologises to sacked Twitter worker over online row

出典元:Icelandreview:Haraldur Þorleifsson Sweeps Person of the Year Awards

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