失業論文―浪人記者ノート(アスキー)単行本(ソフトカバー) – 1998/2 勝谷 誠彦(著)

「古詩十九首」其一四の「去る者は日 (ひび) に以て疎く、来たる者は日 (ひび) に以て親しむ」を実感する。

昨日は勝谷誠彦氏の命日であったが、既に遠い存在になっている。このブログもカツブロではなくなったし。

身近に接した方々には未だに「勝谷だったら何を言うか」と妄想してしまうようだ。ひどい今の世の中であるが、なに、死んでしまったものは何も考えないし、何も言わない、と私などはそのような妄想には厭忌の情を抱いている。

死んでしまった父母が住んでいたマンションも売れてしまった。ともに骨を拾ったのは私と妻の二人だけ。寂しい葬儀(直葬)であったには違いないが、本人たちにはそんなことはわからない。

私に残ったのは永久に終わらなさそうな残務処理のみ。これから自分の終活もやっていかねばなるまいね。

そんなことより、この本の帯にある効用が素晴らしい。そのまんま引用する。

この本の効用

・会社を辞めたくなる
・会社を辞めてもヘーキになる
・新聞に書いてあるウソがわかるようになる
・旅に出たくなる
・酒が呑みたくなる
・人生どうでもよくなる

私にはどれも該当しなかった。

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