第3局の1日目とタイトルが異なるのは「矢倉」が「相掛かり」になった部分のみである。持ち時間も互角。この対局の意味は既に報じられている通り「史上最年少2冠」「史上最年少八段」だけではない。
豊島将之竜王が相次いで失冠した棋聖位(渡辺明)と王位(木村一基)を、あたかも仇討ちのように藤井聡太が奪還していることに注目したい。今や四強(藤井、渡辺、永瀬、豊島)中最弱になってしまった豊島将之竜王に勝ち方を教授しているかのような神童の進撃。決して疎かにしてはならず、これを機に叡王の逆転奪取、竜王の防衛を必ずしや成し遂げてほしい。
また豊島竜王の話になってしまった。この将棋は藤井棋聖が42手目を封じて1日目終了。