New Entry Period–March ’80

All Songs from American Top 40

volume 90: New Entry Period–March ’80

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Entry Number,Title-Artist
New Entry Date : Chart Action from new entry
(Points/Total points of the artist)

1784 Ride like the Wind-Christopher Cross80.03.01 : 31,23,17,14,9,7,4,3,2,2,2,2,9,22,23,24,36(1183/1183)

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デビュー・アルバムでのフラミンゴの絵のジャケットが非常に印象的だったChristopher Crossだが、曲の良さと独特のハイトーンのヴォーカルに支えられ、一挙にスターの仲間入りをした感があった。特にこの曲の緊張感のある展開は新鮮さがあった。それにしても彼のルックスにはもう一度ビックリしたものである。

1785 I can’t Tell You Why-Eagles
80.03.01 : 32,25,18,16,13,11,9,8,8,8,16,28(633/9316)
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Randy Meisnerにかわるベーシスト、Timothy B. Schmitのヴォーカルによる曲で、ソフトで熱いものがあるEaglesの「マリアッチ」の伝統を感じることが出来るが、やはりこれはすでに70年代のウエストコーストの音ではない。ただし、曲自体がていねいに作られているため、ヒットしたのはよくわかる。

1786 With You I’m Born Again-Billy Preston & Syreeta
80.03.01 : 36,31,25,17,15,7,4,4,4,5,26,29,40(701/3851)
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一言で言うと「暑苦しい系」のスローバラードで、「わっ、やめてよ」という感じだった。こういうのが成功してしまうと、どんどんこうした「手っ取り早い企画」がはびこることになる。この曲自体が悪い、といっているわけではないのだが。

1787 When A Man Loves a Woman-Bette Midler
80.03.01 : 38,35,35(75/1040)
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彼女主演のヒット映画「The Rose」からのシングルで、この曲自体はチャート的に成功とは言えなかったが、Bette Midlerのシンガーとしての不遇だった時代にそろそろピリオドを打つことを予感させるには十分であった。
実際、80年代における彼女の活躍は特筆すべきものがある。70年代、その売り出し方にも影響されたのだが、やや「キワモノ」的な扱いがどこかにあったことは否定できない。もともと実力はけた外れの人だっただけに、やっと実際の年齢が実力から受ける印象に追いついてきた、といったところだろうか。

1788 I Thank You-ZZ Top
80.03.01 : 39,36,34(74/222)
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「Tush」以来5年ぶりの登場であるが、全くといっていいほど音楽のスタイルが変わっていないのにまず驚かされる。これが、南部の男のこだわりというやつなのだろうか。このあと、84年に「Legs」、85年に「Sleeping Bag」という2枚のTop10ヒットを持つことになるが、やはり音楽としてはほとんど同じスタイルで、見事なものである。

1789 Fire Lake-Bob Seger
80.03.01 : 40,32,24,19,15,13,11,7,7,6,6,24(630/3197)
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この曲もアメリカらしいヒット曲で、当然のように日本ではまずヒットしないタイプの曲であった。ただ、この曲がシングルとしてカットされた時点ですでにアルバム「Against the Wind」と、そのタイトル曲の素晴らしさが話題になっていた。アルバムの方は6週1位となるほどのベストセラーで、ある意味で「Hotel California」以後のアメリカの「心」が込められた作品だと感じられた。それにしても白い馬の書かれたアルバムジャケットは出来過ぎで、少し「きれいすぎる」感さえある。日本タイトルは「奔馬の如く」というのも気合いが入っている。

1790 Call Me-Blondie
80.03.08 : 28,12,11,5,3,2,1,1,1,1,1,1,2,5,6,12,15,26,33(2099/3557)
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この年の年間No.1シングルである。ということは、この曲がなければPink Floydが年間No.1シングルになっていたわけで、その意味では悔しさを感じるのだが、映画「American Gigolo」のタイトル曲であったこと、プロデューサーにGeoprgio Moloderを起用したことなど、一言で言えば企画の勝利だった。それにしても6週1位はやや分不相応の観がある。

1791 Back on My Feet Again-Babys
80.03.08 : 34,33,37(79/910)
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印象が薄いところだが、Babysとしては最後のTop40ヒットとなってしまった。やはりJonathan Cainが抜けてしまったのも大きかったのだろう。

1792 Lost in Love-Air Supply
80.03.08 : 38,32,25,20,16,12,6,6,3,3,3,3,18,19,20,26,28(988/988)
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いやあ、一瞬エア・スプレーかと思ってしまいましたよ。というのはともかく、私は実はこのグループ、それほど嫌いではない。この曲などはパチンコの景品としてシングルを取ってきてしまったほどである。考えてみれば当時のパチンコはまだまだかわいいものだった。1000円あればかなり遊ぶことが出来たし、ゲーム的にも面白いものが多かった。それはともあれ、日本でもAORヒットを根ざすことに成功した曲として、評価されるべきであろう。(問題はこのあと、出す曲出す曲みんな同じパターンだったことだよな…)

1793 Baby Talks Dirty-Knack
80.03.08 : 39,38(45/2394)
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イントロクイズのネタにするとウケをねらえる曲で、存在していたこと自体がすでに遠い存在である。

1794 Come Back-J. Geils Band
80.03.08 : 40,36,32,32,39(126/661)
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先のZZ Topもそうだが、このグループも80年代になって脚光をあびるとはまさか思わなかった。この曲もチャート上の順位以上に印象の強い曲で、なりよりも「まともなロック」であったことが嬉しい。アルバム「Love Stinks」からのシングルで、アルバムの方は最高位18位を記録している。

1795 Sexy Eyes-Dr. Hook
80.03.15 : 31,26,22,18,15,13,10,9,8,6,5,5,16,19,23(823/4867)
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Dr. Hookの中では個人的にはやや苦手な曲で、少し余裕を出しすぎるのではないかと思ってしまうのだが、彼自身の最大級のヒットを記録することになった。なお、一貫してアルバムは売れていない、この時代のアーティストとしては珍しいタイプだった。

1796 I Pledge My Love-Peaches & Herb
80.03.15 : 37,33,29,25,22,20,19,28(278/2551)
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これも不愉快な曲で、げ、またかよ、という感じだった。何の変哲もないラブ・バラード。

1797 And the Beat Goes On-Whispers
80.03.15 : 39,35,28,23,19,19,28(240/240)
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リズムの刻み方にソウルを感じさせる曲で、当時かなり気に入っていたのを思い出す。70年代初頭から長く活動を続けていたグループで、この曲が苦節10年、初めてのTop40ヒットになった。同時にグループとして初めてのミリオンセラーも記録している。このあと、87年に「Rock Steady」が最高位7位を記録するが、やはりWhispersの代表曲はこの曲だろう。

1798 Even It Up-Heart
80.03.15 : 40,36,33,33(102/1934)
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アルバム「Bebe Le Strange」からのシングルで、ストレートなロック路線になかなか大きなヒットが生まれにくかった当時の状況などを反映してか、意外なほどの低いランクに終わっている。アルバムの方は最高位5位とこれまでの彼らの最高位を記録したが、これまで、ほとんどの作品でロングセラーとなっていたのを考えると、短期間で消えていった感がある。

1799 You May Be Right-Billy Joel
80.03.22 : 27,23,17,14,12,9,7,7,7,22,33(581/4099)
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「The Stranger」「52nd Street」と大成功作が続いたあとの新作で、全体にロック色が強かったアルバム、「Glass Houses」からのシングルである。邦題はたしか効果音にちなんで「ガラスのニューヨーク」というのはちょっとなあ、という感じである。曲はドライブ感覚がある正統なロックンロールでいい曲である。

1800 Hold on to My Love-Jimmy Ruffin
80.03.22 : 31,25,20,18,14,12,10,10,37(416/416)
David Ruffinの実兄であり、彼自身も60年代から長いキャリアを持つシンガーである。66年には、90年代に入りPaul Youngによりリメイクされることになる「What Becomes of the Brokenhearted」を最高位7位に送り込んでいる。この曲の最高位10位は、大健闘と言ってよいだろう。

1801 Pilot of the Airwaves-Charlie Dore
80.03.22 : 39,31,26,23,17,15,13,13,14,24(428/428)
イギリス出身の女性ヴォーカリストで、HOT100に登場したのはこの曲だけである。

1802 Years-Wayne Newton
80.03.22 : 40,36,35(72/72)
この曲こそ正真正銘の狂い咲きといえよう。Top40開始時からは何と初めての登場であるが、もちろん72年春のヒット「Daddy Don’t You Walk So Fast」のあのWayne Newtonである。この「行かないで、パパ」こそポップスの楽しさを満載した名作であり、思わずほろっとしてしまう佳曲なのだが、意外なほどアーティストとしても根強い活動をしてきたと言うわけである。79年にはBee Geesの作品である「You Stepped into My Life」で最高位90位を記録している。

1803 Think about Me-Fleetwood Mac
80.03.29 : 34,28,24,22,20,20,37(244/5417)
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アルバム「Tusk」からのサード・シングルということで、McVieのヴォーカルによる曲である。曲のインパクトが弱かったこともあり、やや不発に終わった。

1804 Set Me Free-Utopia
80.03.29 : 37,32,28,27,36(145/145)
Todd Rundgrenのワン・マン・バンドと考えるかどうかは微妙な問題なのだが、ともあれ、Utopiaとしては初のシングルヒットである。それにしても、どうもとっつきにくいアーティストではある。

1805 Anyway You Want It-Journey
80.03.29 : 39,34,29,26,23,23(192/662)
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ドライブの効いたロック・ナンバーで、コンサートでも大いに盛り上がる曲である。やはり、後年のバラード路線さえ除けばそれなりに高い評価を与えるべきグループだと思う。

1806 Cars-Gary Numan
80.03.29 : 40,36,32,25,22,18,15,12,10,10,9,9,9,14,17,29,37(788/788)
79年ぐらいから始まったイギリスのいわゆる「ニュー・ウェーブ」の、かなりテクノ寄りのアーティストがこのGary Numanだったが、ややキワモノ扱いされた売れ方をしてしまったのが不幸なところであろう。それにしてもこの曲のロング・セラーぶりには驚かされる。シングルとしてはこの曲の一発屋。

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