New Entry Period–May ’81

All Songs from American Top 40

volume 104: New Entry Period–May ’81

[Back To Artists Index]   [A-C] [D-H] [I-M] [N-Q] [R-S] [T-Z] [Back to My HomePage]
Entry Number,Title-Artist
New Entry Date : Chart Action from new entry
(Points/Total points of the artist)

2043 Medley (Venus Intro – Stars on 45)-Stars on 4581.05.02 : 32,21,14,5,3,3,2,1,2,7,7,12,12,25(1139/1139)

[NEXT]
当時BB誌のチャートにはていねいに正確なメドレー構成曲が記述されていたが、その後のさまざまな著作物では単に「メドレー」である。もし、2作目以降も同じ形式で「Medley」から始まる曲名リストでシングルリリースを続けていったらどう扱っただろうか、興味のあるところである。「長いタイトル」の曲からはこのシングルは除外するのが普通の扱いであり、私の手元にも正確なタイトルが残っていない(誰か教えてね)。
という言い訳はさておき、この曲の与えたインパクトと波及力は大きく、この年から翌年にかけ、一種の「メドレーブーム」が到来した。Beach Boysのように自らシングル化してしまったグループもあったほどで、ある意味でこの年を象徴するシングルがこの曲なのである。日本ではカラオケのデュエット曲のメドレーが酒場をにぎわしたが、これはこの曲のあと数年たち、カラオケが市民権を大きく獲得する80年代中盤以降のことである(80年代にはまだカラオケボックスはなかった)。蛇足だが、このデュエットが始まると、曲が長いのとばかばかしいのとで、トイレに直行、というパターンであった。
話はStars on 45に戻るが、この曲のアルバムバージョンが石田豊さんの「リクエスト・コーナー」で紹介されたため、録音してしまって後悔しているチャートマニアは私だけではないはずである。

2044 Since I Don’t Have You-Don McLean
81.05.02 : 35,30,26,25,23,23(204/1332)
[PREV][NEXT]
50年代のロックンロール、、あるいはブルースの展開パターンをもったナンバーだが、Don McLeanの声で歌われるとカントリー・フレーバーさえ感じる暖かなイメージが生まれるから不思議である。原曲は59年、Skylinersによる最高位12位のヒットであり、その後、このバージョンまで計5回チャートに登場している。

2045 Find Your Way Back-Jefferson Starship
81.05.02 : 36,32,30,29,29,33(177/2780)
[PREV]
この曲まで来るとすっかり80年代の「Starship」で連想されるアメリカンロック色が強い音になっている。最高順位のわりに印象度の強い曲だった。

2046 Blessed Are the Believers-Anne Murray
81.05.02 : 38,36,34,34(102/4585)
[PREV]
Anne Murrayのマイナーヒットにはなかなかいい曲が多く、この曲も印象に強く残っている。曲のテーマも彼女のイメージに合っていて説得力を感じる。全米Top40を聴いていなければまず知り得なかったアーティストの一人だった。

2047 America-Neil Diamond
81.05.02 : 39,27,20,15,12,9,8,8,8,13,14,20,32(662/4970)
[PREV][NEXT]
Jazz Singerからのシングルの中ではこの曲が一番好きだった。邦題は「自由の国、アメリカ」で、「そうだよね、強い国、じゃなくって自由の国なんだよね、」などと友人と言っていた記憶がある。時は流れ、この感慨の後ろにあった「わりきれなさ」を呼び起こす状況は強まるばかりである。ともあれ、「Longfellow Serenade」以来とも言えるアップテンポな曲での成功に拍手を送ろう。

2048 This Little Girl-Gary U.S. Bonds
81.05.02 : 40,31,25,23,17,14,12,11,11,11,12,15,30(606/606)
[NEXT]
60年代初頭、「Quarter to Three」のNo.1を筆頭とするいくつかのヒットを持ったアーティストで、チャートへの登場自体19年ぶりということになる。もちろん、この曲の背景にはBruce Springsteenのプロデュースという話題と商業的戦略、という原因が確固としてあるのだが、まあ、これはこれでいいのではないかと、

2049 Jessie’s Girl-Rick Springfield
81.05.09 : 38,33,28,24,22,20,10,9,4,4,4,3,1,1,4,5,5,9,11,13,15,31(1615/1743)
[PREV][NEXT]
全米Top40日本オンエア第1回に「Speak to the Sky」が14位を記録していたが、その曲以来のTop40ヒットである。良くぞ生き残っていたというひとことなのだが、そのような過去を忘れてなんともポップでかっこよいナンバーである。
もちろん、この曲のブレイクをきっかけに、その甘いマスクの影響も大きくあって、日本でもアイドルの線での人気が高まったりしたのである。オーストラリア出身で、この年、オーストラリア出身のスターが多発した頃でもあった。

2050 Ai No Corrida-Quincy Jones
81.05.09 : 39,32,30,28,28(148/383)
[PREV][NEXT]
大島渚監督で日仏共作の映画として話題になった「愛のコリーダ」から題材をとった曲。映画とは直接の関係はないはずだが、この辺よくわからないのですよ。すみません。守備範囲ではなくって。
曲の方は鮮明に覚えていて、女性コーラスを前面に押し出した、Quincyらしいタイトなディスコナンバーである。「I know Corrida」と聞かせるところがミソなのだろう。

2051 I Loved ‘Em Everyone-T. G. Sheppard
81.05.16 : 37,37(48/48)
カントリー界のスターがまた一人Top40ヒットを持つことになった。この年、いかにカントリーが注目されていたかわかろうと言うものである。
ところで、ここで訪ね人なのだが、早稲田大学85年3月卒業の加藤正孝君の消息をだれか知らないだろうか。当時、独特のコスチュームで通学してカントリーを聞き込んでいた彼は今頃どこにいるのだろうか。

2052 You Make My Dreams-Daryl Hall & John Oates
81.05.16 : 38,31,22,19,17,9,7,5,5,5,8,11,13,38(770/6370)
[PREV][NEXT]
前作の大成功のあと、ここが踏ん張りどころだった彼らなのだが、この曲で「ほどほどの成功」を果たして、大スターの風格が身に付きだした感じである。ともあれ、めでたいのだが、このころから、Darylの陰に隠れたJohnの存在、という話題が明確になってくるのは運命的なものであろうか。この話題についてはまた別の機会に。

2053 The Waiting-Tom Petty & the Heartbreakers
81.05.16 : 39,32,25,21,19,19,35(241/1218)
[PREV]
Tom Pettyの場合、後年の曲のいくつかに「盗作臭さ」が鼻についてしまうものがあったりするのだが、この曲は前作までと同様、なかなか充実感があって、いい曲である。これで期待するな、というのが無理なくらいのメリハリがあったのである。

2054 Winning-Santana
81.05.16 : 40,36,32,29,26,24,22,20,18,17,31(384/695)
[PREV][NEXT]
これが最高位17位、というのはやや出来過ぎではないだろうか。もともとシングルヒットを連発するアーティストではないというイメージがあるから、なおさらそう思ってしまうのかも知れないが。やはり、サンタナらしさが満喫できるのは「キャラバンサライ」の頃だと思う。

2055 All Those Years Ago-George Harrison
81.05.23 : 33,16,11,7,5,5,2,2,2,11,21(830/2918)
[PREV]

2056 Is It You-Lee Ritenour
81.05.23 : 35,27,24,21,17,15,15,22,37(352/352)
この曲にもやや頭を抱えてしまった。曲の良さとかそういう問題ではなく、フュージョンが音楽として形骸化していく過程のようなものが感じられてならなかったのである。売れてしまうマーケットもマーケットだったりするのだが、ちょっとなあ、しいていえば「社会党」が「社民党」になったようなもんですか。(やめてくださいよお、という声がはるか遠くから聞こえてくるような気がするが)

2057 The One That You Love-Air Supply
81.05.23 : 38,30,20,14,7,6,3,3,3,1,2,10,12,33(1066/4239)
[PREV][NEXT]
ついに念願のNo.1を記録してしまったが、まあ、どれも同じ印象だったので、特にこれが良かったということではなかったと思う。オーストラリア・ブームの影響があったことも大きいのだろう。

2058 Still Right Here in My Heart-Pure Prairie League
81.05.23 : 39,35,32,30,28,28,37(198/919)
[PREV]
81年らしい音だが、可もなく不可もないという印象は拭えないところ。だいたいこのグループ、顔が見えてこない、というか、Top40ヒットを重ねているにしては存在感が薄いような気がする。

2059 Just So Lonely-Get Wet
81.05.23 : 40,39(43/43)
この曲にははまりましたねえ。当時の私の心情に切々と訴えるものがあったりしたのですが。「青春時代が夢なんて、あとからほのぼの思うもの」などとはうまいことを言ったものだ。うん。軽快なリズムの中で切実さを感じる女性ヴォーカルの入り方にセンスを感じるマイナーヒット。

2060 Say What-Jesse Winchester
81.05.30 : 37,35,32,32,37(132/132)
これもやや食傷気味に感じてしまう「カクテル系」のマイナーヒット。それなりにアレンジ面でのフージョン的な感覚に良さがあったりはするのだが。彼自身の唯一のTop40ヒット。

2061 Fool in Love with You-Jim Photoglo
81.05.30 : 38,34,31,29,27,25,25(218/325)
[PREV]
この曲もこの年らしい「カクテル系」の一つだが、曲としてのまとまりがあり、それなりに楽しめる。前作のヒットではアーティスト名を単に「Photoglo」としたが、今回は姓名のきちんとした表記に変更している。最後のTop40ヒット。

2062 Nobody Wins-Elton John
81.05.30 : 40,27,23,21,21,30(204/14706)
[PREV][NEXT]
これじゃ「I will Survive」だよ、という感じでEltonにしては珍しいほどオリジナリティに欠けた曲。このあたりが彼にとっての最大の危機だったと言ってもいいのではないか。

whatsnew.html