ふくらはぎ 谷川俊太郎

誰か、このものすごい詩に曲をつけてくれないか?

以下、無断引用

ふくらはぎ

俺がおとつい死んだので
友だちが黒い服を着こんで集まってきた
驚いたことにおいおい泣いているあいつは
生前俺が電話にも出なかった男
まっ白なベンツに乗ってやってきた

俺はおとつい死んだのに
世界は滅びる気配もない
坊主の袈裟はきらきらと冬の陽に輝いて
隣家の小五は俺のパソコンをいたずらしてる
おや線香ってこんなにいい匂いだったのか

俺はおとつい死んだから
もう今日に何の意味もない
おかげで意味じゃないものがよく分る
もっとしつこく触っておけばよかったなあ
あのひとのふくらはぎに

1991年作。私が今の街に越してきた年である。10日間ほど入院もしたなぁ。
あ、いけね!また昔の話をしちまったよ。

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