宗教と迷信には共通点と異なる点がある。
異なる点 「迷信」はどんな文脈でも、侮蔑語である。
これに対して「宗教」はそうではない。侮蔑語として用いる人もあり、そうではない人もある。熱心な信者は自分の奉じている宗教を「崇高なもの」と確信している。
共通点 宗教も迷信も「科学的な証明の無いことを真実として受け容れる考え方」である。
具体的には、宗教は「神」「佛」「菩薩」「天使」「悪魔」「極楽」「天国」「地獄」「煉獄」「神通力」「魔力」「奇蹟」「秘蹟」「神託」などの実在を信じる。どれを信じるかは宗教により宗派によって異なる。同じ宗教宗派でも時代によって変化することがある。
一方、迷信として頻繁に例に挙がるのは、日本の場合には
「鰯の頭などに特別の力があると信じること」
「北枕にして寝ると縁起が悪いと信じること」など。
「妖怪」だの「幽霊」だの「パワー・スポット」だの「魔女」だのの実在を信じるのは迷信か。宗教か。
雲状系 宗教と迷信の境界は不明瞭だ。どちらも雲状系なのだ。
そして、宗教または迷信と「不思議な能力を供えた人物や動物や石油ランプの登場する民話や言い伝え」との境界も不明瞭だ。ここにも雲状系の実例がある。
異なる点は・・・一つだけ
無宗教無宗派で科学的思考を重んじる人の目には「宗教」と「迷信」の違いは冒頭に書いた一点しかない。
「迷信」は、誰が用いても侮蔑語である。
「宗教」は、用いる人とその時、その場での状況次第で侮蔑語になることがある。
要するに立場と視点の違いだけなのだ。

