将棋

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第40回将棋日本シリーズ、渡辺明無敵の2連覇、今年度いまだに豊島将之以外に負けなし、そして、渡辺明がタイトル獲得率ではレジェンド達を上回る史上最強棋士であることの証明について

今の将棋界は豊島将之が頂点である竜王・名人位をあと1勝(しかも通算8戦全勝)で手中におさめようとしている。それとは別の動きで相変わらず渡辺明が呆れるくらいに強すぎて止まらない。将棋日本シリーズは公開対局で持ち時間が極めて少ない早指し短期決戦...
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全員が順位戦A級・竜王戦1組以上のスーパーリーグに一人C1級で加わった藤井聡太七段が、前王将の久保利明九段を圧倒して、最年少タイトル挑戦目前

何か創ったような展開であるが、こうなることはボンヤリと予想できた。第69期王将戦挑戦者決定リーグは最終戦で藤井聡太七段が広瀬章人竜王に勝つとタイトル挑戦最年少記録(17歳10カ月)を17歳5カ月へ更新する。決戦は11月19日(火)、私は来年...
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第32期竜王戦七番勝負第3局第2日 一瞬の緩手も見逃さず再逆転の上、その後ソフト最善連発で一気に3連勝の豊島将之名人は、やはり現時点での将棋界トップ中のトップ

今日は強烈なものを2つも見せつけられて、実のところいまだに放心状態である。ひとつはこの竜王戦第3局、もうひとつは『いだてん』第42話「東京流れ者」である。この状態ではろくな文章が出てこない、気持ちがあふれて追いつかず他人さまに読ませられるよ...
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第32期竜王戦七番勝負第3局第1日 持ち時間を大幅に費やしても封じ手番を決して渡さない豊島名人

実は将棋の七番勝負はここのところ全て第3局の勝者がシリーズを制している。連敗スタートであっても、だ。豊島名人も王位戦で痛い目にあっているので、ここで勝って一気に追い詰めたいところだ。 角交換拒否か?と思わせておいて結局手損なしノーマル角換わ...
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第78期順位戦C級1組 藤井聡太⑦佐々木勇気⑦石井健太郎⑤が6連勝

藤井聡太七段はほぼ当確。強敵の青嶋未来にも別格の強さ。超A級が集う王将リーグでも優勝しそうな勢いだから当然ちゃ当然。 順位戦はこれで昨年、近藤誠也に敗れた痛すぎる1敗したのみ。通算25勝1敗、勝率.962。デビュー29連勝していたから、これ...
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第69期王将戦挑戦者決定リーグ 広瀬竜王、豊島名人がいずれも勝ち、依然として藤井七段が挑戦圏内

貓‧旅行閉店ショックが尾を引いているので簡単に。。。 広瀬竜王、豊島名人ともに2大タイトル保持者だけあって堂々の勝利、藤井聡太七段も現時点で広瀬竜王につぐ順位で挑戦権を追っている。いずれにしてもラスボスは魔太郎ならぬ将棋魔王と化した渡辺明で...
台湾

スプリングボクス(南アフリカ)が3度目の優勝でオールブラックス(NZ)に並んだが、日本代表がこの域には決して到達できない理由がある

日本を破った南アフリカが優勝することと各国代表とメディアの評判のよさで一応の開催国の面目は保てたが、今後これ以上の躍進を目指すには巨大な壁があるであろう、という考えを記す。 一言で言うと「ティア」という階級制度の存在である。⇒List of...
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第32期竜王戦七番勝負第2局第2日 豊島将之 The Dragon King Masterまであと2勝

奇しくも同日のポストになってしまったが、豊島名人の連勝スタートである。 ここまでは先の王位戦と同じである。これほど強い豊島名人に木村一基がその後4勝1敗で圧倒するとは誰も想像しなかったに違いない。名人の対局過多としか思われないのだが、複数冠...
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第32期竜王戦七番勝負第2局第1日 異様に封じ手率の高い豊島名人がやはり封じた

場所は仁和寺。特定の棋士以外はめったに振り飛車などみなくなった昨今、戦形は相掛かり。 角換わりよりは途中までの定跡化は進んでいなさそうであるが、やはりまたか、と感じる進行。40手まで進んで先後同型になった瞬間、広瀬竜王からの角交換。豊島名人...
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藤井聡太七段が単独トップにたち、初のタイトル挑戦に一歩前進 第69期王将戦挑戦者決定リーグ

9月初めに述べたように今季の王将戦挑戦者決定リーグ戦は現棋界最高峰が集結した最高レベルの組み合わせになっている。そんな中でに藤井聡太七段が羽生善治九段を降し、ついに単独首位に立った。 ⇒藤井、羽生に勝ち3勝1敗 初の長時間対決制す 王将戦リ...
健康

金子タカシ氏の棋書が役に立ちすぎる件

個人的に最近の大ヒットが将棋世界10月号付録の「必至か、否か」である。詰め将棋よりも実戦に役立つと評判の必至(必死)問題であるが、これは只の必至問題集ではなくて、 ①必至である(玉方がどう受けても詰む) ②必至ではないが、必至が掛かる ③必...
将棋

「命を守る行動を優先して」に感じる違和感というか隔靴掻痒感というか

気象庁の課長やら、ニュースのアナウンサーやらから、やたらと耳にするこの言葉。 竜王戦で豊島名人が先勝してきわめてめでたく、近所の中川の水位が注意から警戒に変わって危機感が増すこのタイミングで、より重要と思ったのでこの内容を書き記す。 あのな...
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第32期竜王戦七番勝負第1局第2日 苦しい将棋を勝ちに結びつけ、まずは豊島名人の1勝

対局場のセルリアンタワー能楽堂は最近では竜王戦の第1局の舞台に使われることが多い。非常にカラフルで印象的な対局場である。能を舞うところで将棋の対局とは実に粋である。対広瀬竜王の連敗とタイトル戦でのそれを、それぞれ4と2で止めて、豊島名人も一...
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第32期竜王戦七番勝負第1局第1日 羽生善治がタイトル戦から姿を消して1年になろうとしている 戦型は角換わり

豊島将棋の特徴として角換わりにしてから比較的早期に角を打ち込む傾向がある、ということがある。核(角)を打ち込む圧倒的先制攻撃というわけにはいかず、最近は序中盤で苦しくしているようだ。もう1段上の常勝名人を目指すには脱皮が必要かもしれない。 ...
国内

列島厳戒態勢の今年“最強”スーパー台風19号ハギビスが上陸せんとする12日土曜日は、何と第32期竜王戦第1局2日目だ

大盤解説会、その他のイベントは全て流れるだろう。対局場のセルリアンタワー能楽堂はたしか半地下だったかと思うが、浸水が心配はないだろうか。場合によってはネット対局にすべし。2週に一度行っているリラクゼーションでも日程を変更してくれた。(ありが...
将棋

将棋フォーカスで第32期竜王戦の特集あり

その価値がわかる人間はとっくに盛り上がっているのだが、さらに盛り上げようとしている(苦笑)将棋は藤井聡太やヒフミンや内藤國雄や羽生善治だけではないことを一般人に示さないといけないよなぁ。「にわか」には違いないだろうが、あんなに野蛮なラグビー...
将棋

直近11タイトル戦の防衛率がわずか9分1厘(9.1%)である件

これまた調査不足で恐縮だが、日本将棋史上、初めての事態ではないだろうか。大山康晴、中原誠、羽生善治はうんざりするくらいタイトル戦の常連、つまり他よりも突出した強さだったのでこのようなことにはならなかっただけなのか。 そして、この11シリーズ...
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第69期王将戦挑戦者決定リーグ 広瀬章人竜王vs豊島将之名人は来週から始まる竜王戦を占なう重要な一戦で竜王の激勝

竜王戦はもう来週金曜日の11日からである。フルセットの末、木村一基に王位を奪われ、この将棋も人外の終盤力が甦っている広瀬竜王に敗れた豊島名人は明らかに調子を落としている。次の藤井七段戦も落とすようだと、渡辺明王将への棋聖戦のお返しのチャンス...
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第67期将棋王座戦5番勝負第3局 永瀬叡王がタイトル戦通算7連勝で2冠王に

豊島将之は冠数であっさり永瀬拓矢に抜かれてしまった。木村一基が強かったことは認めないわけにはいかない。しかし、勝たねばならなかった。王位戦は実にもったいなかった。 豊島将之の残された道は竜王奪取しかあるまい。かつ、棋聖・王位は最初に獲ったタ...
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連続失冠の豊島将之はどうしてしまったのか 木村一基九段が異例ずくしの新王位獲得 第60期将棋王位戦7番勝負第7局2日目

正直、豊島前王位のストレート勝ち防衛しか想像していなかったのだが、この恐るべきミドルの星は頭頂部以上に将棋の強さで輝いた。豊島前王位が微差の有利を保ちながら、一日目の封じ手に異様に時間を費やした時点で少しいやな予感はしていた。高勝率を誇る先...