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第67期王座戦挑戦者決定トーナメント2回戦 現在棋聖戦で対戦中の合計5冠の戦いがここでも、豊島将之名人が渡辺明二冠にがっちり腰を落として勝利、次は王座戦19期保持の永世王座(現九段)である

頂上決戦がここでも、という思いである。中原vs大山、中原vs米長、羽生vs森内など思えば両横綱と言っていいその時代の強者同士の対戦は、棋戦を問わず、そこここで行われていた。令和初期のゴールデンカードはこの豊島vs渡辺で決まりである。あとは秋...
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第32期竜王戦決勝トーナメント 藤井聡太七段の相手は近藤誠也六段に決定

藤井聡太がデビュー以来、毎年出場している竜王戦決勝トーナメント、今年の初戦の相手は近藤誠也六段に決定した。近藤誠也六段は所司和晴門下で渡辺明二冠の弟弟子である。まぁ挑戦権は豊島名人か渡辺二冠の壁は簡単には越えられないだろうが、期待したい。そ...
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将棋初段の資格を得て次は二段だ、と思っていたが、思わぬ落とし穴があった

我ながら少なからずショックを受けた。 毎月400点満点で、800点で初段、1200点で二段、2000点で三段、ということは最短で10ヶ月あれば三段になれると思っていた。ところが、応募規定をよく読むと、「二段コース以上への挑戦は挑戦する段位の...
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第90期棋聖戦五番勝負第2局 豊島棋聖の序盤の思わぬ大失策でタイに

ノーマル角換わりの腰掛銀のスタートから後手渡辺二冠の44手目△5五銀が新手。研究範囲だから?序盤はすいすい差し手を進める豊島棋聖としては、いかにも2六飛はまずかった。開局間もない10:00の段階で既にお通夜のようなムード。結果的に5九角をく...
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第60期王位戦挑戦者に絶好調の“将棋の強いおじさん(木村一基九段)”

今季の木村一基九段は絶好調なのである。かつて4期連続でつとめたA級順位戦に9年ぶりの復帰を果たし、竜王戦では羽生善治の通算最多勝を阻止する激勝で1組3位確定&決勝トーナメント進出。そして今日、菅井七段に続き、またもや因縁の羽生善治を降して、...
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【追記あり】第90期棋聖戦五番勝負第1局 三冠vs二冠の第1ラウンドはいきなり今年度名局賞候補の大接戦

こういう将棋はゆっくりAbemaTVなどのインターネットテレビでじっくり最初から最後まで鑑賞したいものだ。が、この歳になってもフルタイムの勤め人であるから、定時過ぎに休憩フロアにてスマホ経由で部分的に観るしかないのが苦しいところである。 1...
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令和最初の天下分け目の決戦、第90期棋聖戦五番勝負第1局前夜 この戦いの重要さは対局者自身肝に銘じている

決戦の場は兵庫県洲本市「ホテルニューアワジ」である。明日の今頃は決着がついているであろう。五番勝負なだけに当然のごとく1勝の重さは計り知れない。しかし、仮に追い詰められてもいくらでもひっくり返すことはできよう。 過去の対戦成績は豊島棋聖(名...
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藤井聡太が史上3人目のランキング戦3年連続優勝で第32期竜王戦決勝トーナメント出場メンバー決定

竜王戦の醍醐味は名人戦・順位戦のようにまどろっこしくないところだろう。竜王戦では基本トーナメント戦で、どんなに下のクラス(1組から6組まである)からでも勝ちあがりさえすれば1年で竜王への挑戦、獲得は可能なのである。 ⇒竜王ランキング戦・決勝...
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異例のNHKニュースウォッチ9での時間ぶち抜き報道 第32期竜王戦決勝トーナメント進出を決めたのは木村一基九段 羽生九段の歴代勝利記録更新はおあずけ

木村九段の「オジオジ」「将棋の強いおじさん」には思わず笑ってしまった。「千駄ヶ谷の受け師」が一番相応しいと思うが、解説のうまさは古今東西歴代5本の指に入るだろう。 NHK杯準決勝で二歩反則負けというありえないことをやってのけた橋本崇載八段の...
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第60期将棋王位戦挑戦者決定リーグ 最終戦一斉対局 紅白とも激戦で両リーグプレーオフ 永瀬叡王vs羽生九段 木村九段vs菅井七段

一部では羽生の勝ち星が大山十五世名人に並んだことばかりニュースになっているが、この混濁したリーグ戦こそ報じられるべきである。ちなみに羽生vs谷川は、谷川の高速のなげでまだまだ指せそうな200点程度の評価値差。やる気あんのかよ。 豊島王位への...
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愛知県は将棋棋士(豊島名人・藤井七段他)は強勢なるも、プロ球団(中日ドラゴンズ)が嘆かわしい

今日も中日ドラゴンズは敗れて5位にどっぷり浸かっている。開幕当初は最下位の広島に9連勝を許し期待のロメロも3敗目。気がつけば最下位のDeNAに0.5ゲーム差にまで迫られている。平田の離脱は痛いな。今シーズンまだ一度も投げていない投手(松坂他...
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将棋の三冠王以上の系譜を振り返ると、まがいものなど一切入る余地がないようにみえる

時代がいくら変わろうとも、変わらないのは将棋のルールのみで、研究が進んだ「現在」が常に最強であることには変わらないのではないかと思う。全冠制覇のような傑出した存在が出てくることはまれにあるが、それはその時の話であり、時が過ぎてみれば昔話にし...
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あれだけ欲しかったタイトルを得て1年弱、棋聖・王位となり、満を持しての豊島新名人・三冠王誕生

豊島二冠が番勝負では勝つだろうと予想していたが、まさか4勝0敗のストレート奪取するとは思わなかった。昨年度、最優秀棋士賞を獲得して充実しきった平成生まれ、令和初の新名人として、これからますます勝ち続けて欲しい。 横歩取りで勝ちまくっていた佐...
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第77期名人戦七番勝負第4局1日目 新名人誕生前夜か、形勢まだ互角なれど自信みなぎる端角打ちは名人に相応しい一手なり

一気に土俵際まで追いつめた豊島二冠は明日名人戦を終わらせないと6月4日(火)から、おなじみの洲本市「ホテルニューアワジ」で始まる棋聖戦を万全の態勢で迎えられなくなる。相手は今やレーティング1位最強、葛飾出身の渡辺明二冠であるから準備期間はわ...
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第4期叡王戦七番勝負開幕 第4局は予想通り最終局となったが、失冠して人前でこれほど号泣する棋士は初めてみた

高見前叡王、こんなに泣くくらいであれば、もう少しいい勝負をしてほしかった。 永瀬七段は常にレーティング上位であり、この結果は当然であったかもしれない。タイトル挑戦は3回目、第87期棋聖戦で羽生善治棋聖(当時)に、第43期棋王戦では渡辺明棋王...
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第77期名人戦七番勝負第3局2日目 豊島政之、一か八かで放った6七銀で執念の3連勝、実力制第十四代名人・史上9人目の三冠王まであと1勝

21:28 天彦投了。二日目の夜になっても評価値互角で再び「中盤戦に戻った」と言われるような名局が、急転直下の29手詰。秒読みでこれを読むとは恐ろしいなんてもんじゃない。やはり、プロ棋士のトップは魔境に棲む人外な存在である。 豊島二冠渾身の...
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第77期名人戦七番勝負第3局1日目 64手目豊島二冠の2二への自陣角が格好良い

1時間3分の長考後に豊島二冠が封じて一日目終了。形成は互角か。しかし、解説陣の話からすると後手の豊島二冠のほうが指しやすそうだ。帰宅時の電車の中で気がついたのだが、最近のタイトル戦(羽生善治が登場しなくなってから)は星取りがややストレートに...
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将棋というほぼ完璧な二人零和有限確定完全情報ゲームに深い影を落とした第29回世界コンピュータ将棋選手権が閉幕 優勝はやねうら王

今の(日本)将棋はいつ頃生まれたか。16世紀頃には小将棋から醉象が除かれて現在の将棋になったと考えられている。約500年間、ほぼルールが変わらぬまま、(チェス・象棋と比べて)引き分けが少なく、かつ、(連珠・オセロと比べて)先後の優位差が少な...
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第29回世界コンピュータ将棋選手権 第2日目 決勝進出は全て本家やねうら&やねうらチルドレンで独占、そして、第4期叡王戦七番勝負 第3局 あっという間に高見叡王が土俵際に追い詰められたが、実はシリーズそのものも投了しかねない状況

やねうら系が強すぎて、一体こりゃどうなっているの?なレベル。決勝では2次予選までの結果が持ち越されることはないので以下の8チームのどこもチャンスはあると考えてよかろう。予想ではKristallweizen、やねうら王、PAL、elmoのどれ...
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第29回世界コンピュータ将棋選手権 第1日目 やねうら王、一次予選を全勝通過

所謂やねうらチルドレンがこれだけ雨後の筍がごとく現れている状況下で、本家本元、かつ、WCSC初参加というやねうら王が全勝で一次予選突破である。例えるなら、メジャーでタイトルを獲った強打者がNPBに降臨して三冠王&新人王を獲らんがばかりの勢い...