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第79期名人戦七番勝負第1局2日目 端正な見かけとはかけ離れた凄まじい執念を示威し、必敗に近い形勢をひっくり返し斎藤慎太郎八段が先勝

少なからざる衝撃を受けている。手待ちが続き千日手の打開を決断するか否かで汲々としていた1日目のさいたろう八段。消費時間も1時間30分以上離され渡辺明名人相手にこれではお先真っ暗で、正直この名人戦は実につまらないものになりそうな予感でいっぱい...
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第79期名人戦七番勝負第1局1日目 戦型は矢倉、千日手含みだが

待望の名人戦。しかし、豊島竜王が出ていないので興味も今ひとつ。さいたろう八段の先手で矢倉。じりじりと相手に攻めさせようとする展開で案の定千日手模様になっている。ここでさいたろうとしては持ち時間を投入しすぎる失策。千日手になると持ち時間の差が...
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【将棋対局一行レビュー】2019/03/29~2019/04/04

日浦市郎 八段 vs. 池永天志 四段 第71回NHK杯テレビ将棋トーナメント1回戦第1局 2019/04/04 本局での注目点は11年ぶり出場の日浦八段でもなければ2020年新人王戦優勝の池永五段(この収録から今日までで竜王ランキング戦連...
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西山朋佳三段が奨励会を退会 最優秀棋士賞に藤井聡太二冠 橋本崇載八段休場のまま引退

日々の生業と確定申告準備に忙殺されている間にも刻々と興味深いニュースが流れてくる。それぞれにコメントしたいところだが、すべては今の課題をやりきってから! 奨励会を退会し、女流棋士に転向することを決めました。一年間悩みながら挑んでおりました。...
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【将棋対局一行レビュー】2019/03/22~2019/03/28

出口若武 五段 vs. 渡辺 明 三冠 第92期棋聖戦決勝トーナメント 2019/03/25 やはり、名人たるもの貴重な対局でC級棋士相手に連敗するものではない。これで豊島将之竜王・叡王と渡辺明三冠との対戦が実現する。 八代 弥 七段 vs...
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チーム豊島 Twitter始動

@abT_toyoshima 第4回ABEMAトーナメント、チーム豊島「スリースタービクトリーズ」です。よろしくお願いいたします(豊島将之竜王、佐々木大地五段、大橋貴洸六段)。 ※アカウントは日本将棋連盟が管理しています ABEMAトーナメ...
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【将棋対局一行レビュー】2019/03/15~2019/03/21

稲葉 陽 八段 vs. 斎藤慎太郎 八段 第70回NHK杯テレビ将棋トーナメント決勝戦 2019/03/21 2年連続通算3度目の決勝進出の稲葉八段とさいたろう八段の決勝戦。どちらが勝っても初優勝だが、この両名今期A級順位戦ではかたや名人挑...
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【将棋対局一行レビュー】2019/03/08~2019/03/14

渡辺 明 王将 vs. 永瀬拓矢 王座 第70期王将戦七番勝負第6局 2019/03/14 一日目の千日手の選択が永瀬王座の最大の失着かもしれない。消費時間に1時間の差をつけられ先手番を握られたとあっては後手番の勝率が下がる永瀬王座としては...
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第70期王将戦七番勝負第5局2日目 永瀬王座が後手番を制し崖っぷちから連勝、今年度勝数もトップの藤井聡太2冠に肉薄

渡辺明の強烈な強さが感じられない敗戦だった。評価値グラフをみてもわかるように一度も優勢を築けず、待ち時間も先に消費してしまうとあっては完敗だろう。先の王将戦第4局、棋王戦第1局とらしくない敗戦が気になる。 ここで永瀬王座に有利なデータがある...
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第70期王将戦七番勝負第5局1日目 渡辺王将の意表を衝く端攻めで盤上が風雲急を告げる

戦型は角換わり。少し前は豊島竜王の角換わりが無敵の代名詞だったように思うが、最近は渡辺明が(何をやっても強いのだが)その座を奪った感がある。45手目に渡辺王将が▲1五歩と突き出した狙いは△同歩▲1二歩△同香▲1三歩△同香▲1二角。露骨な角活...
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名人挑戦者に斎藤慎太郎八段 第79期A級順位戦

将棋界の一番長い日という言い方はここ2年ばかりは当てはまらなくなってきた。該当する者がわずか10名程度のA級順位戦だけが注目の舞台であるわけでもないし、挑戦や降級する者だけが主役であるわけではない。私が嫌いだった父親が題材として文章にしてい...
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【Breaking News】西の聖地、関西将棋会館移転、新しく大阪府高槻市に建設へ

日本将棋連盟は大阪市福島区の現関西将棋会館を大阪府高槻市に移転し、新しく建設する方針を固めたようだ。明日正式決定すれば本格的な協議に入る。 今の福島区の立地は環状線の福島駅の近くで交通アクセスだけ考えたら最高なのだが、やはり老朽化の対応だろ...
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第70期王将戦七番勝負第4局1日目 完全に後のない永瀬王座は角換わりを拒否し矢倉vs雁木に

Sweepか一つ返すか、でその後の棋力が香一枚違ってくるらしい(出典不明)。観ている側の印象としてもその通りである。4強に踏みとどまるためには、ここは一つ返しておきたい永瀬王座である。 永瀬王座の注文を渡辺王将が受けて立つ序盤。中盤の小競り...
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第14回朝日杯 デビュー4年目で3回目の優勝、この早指しの棋戦では藤井聡太二冠の圧倒的強さが際立つ

いつぞやも記した今期朝日杯の珍妙なトーナメント表の当然の帰結で、決勝戦の藤井聡太二冠vs三浦弘行九段はレーティング通り、熱戦ではあったが藤井聡太二冠の勝利。実質的な決勝戦は準決勝のvs渡辺明名人戦であった。 AI判定で1対99からの大逆転と...
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第79期B級2組順位戦 藤井聡太二冠、水が自然に流れるが如くB級1組に昇級決定 順位戦38勝1敗

まだまだ最年少名人を狙えるポジションにある。 谷川浩司17世名人の最年少記録を抜くにはB級1組とA級の一期抜けが必要。これは2018年・2019年度の渡辺明三冠と同等の無敵連勝街道を疾走することが条件になるのだが、普通に実現できるだろう。 ...
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第46期棋王戦五番勝負第1局 重戦車糸谷八段が最強渡辺明棋王を踏み潰さず、軽やかな駒さばきで先勝

まだまだシリーズ全体の流れを云々できる段階ではないが、糸谷八段が先手、しかも作戦勝ちしていた渡辺明棋王から逆転で1勝をあげたことで、この棋王戦は大変面白いことになってきた。ただの1勝であれば、昨年の本田奎五段が相掛かりで 詰んでいないものを...
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豊島竜王が2年連続賞金1位……過去28年の賞金ランキング一気紹介

見事である。やはり勝負事は勝って賞金を稼いでナンボである。最優秀棋士は豊島将之竜王で文句はあるまい。昨日の毎日新聞ニュース⇒こちら。 さて過去のランキング紹介、ソース⇒獲得賞金と対局料 ご参考までに色を付けたのは現在の4強である。こうしてみ...
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第79期A級順位戦 豊島将之竜王vs佐藤康光九段 竜王敗れ挑戦権から脱落

あまりの落胆に今日は仕事をする気にならない。これで名人戦の挑戦は斎藤慎太郎と広瀬章人、両八段のいずれかに絞られた。 序盤から優位を保っていたにも関わらず、会長ならぬ怪鳥変態流に時間を使わされた印象だ。局面を複雑にする技術においては第一人者だ...
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第70期王将戦七番勝負第3局2日目 現在のAI並みの、ある意味異常な精度で追いつめる渡辺明王将が万全の3連勝

封じ手は予想通り一番先が見通しやすい▲8二歩。先手渡辺王将の方が選択肢が少ない、後手永瀬王座は選択肢が多い。こういう場合、選択肢が多いほうが迷いも生じて難しいことが多い。歩なし渡辺王将は単調だが▲7三歩成から行くしかないところだった。 流れ...
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第70期王将戦七番勝負第3局1日目 ほぼ後のない永瀬王座は持ち時間でわずかにリード、形勢は互角

ほぼ後がない永瀬王座(消費3時間43分)は私のアドバイス通り(苦笑)わずかながら消費時間を渡辺王将(消費4時間0分)より少なく抑えた。 相掛かりで始まった本局、最近の流行なのだろうが、この戦型の特徴は定跡化されにくい点がある。わずかな端歩や...