将棋

将棋

第79期B級2組順位戦 藤井聡太二冠、水が自然に流れるが如くB級1組に昇級決定 順位戦38勝1敗

まだまだ最年少名人を狙えるポジションにある。 谷川浩司17世名人の最年少記録を抜くにはB級1組とA級の一期抜けが必要。これは2018年・2019年度の渡辺明三冠と同等の無敵連勝街道を疾走することが条件になるのだが、普通に実現できるだろう。 ...
将棋

第46期棋王戦五番勝負第1局 重戦車糸谷八段が最強渡辺明棋王を踏み潰さず、軽やかな駒さばきで先勝

まだまだシリーズ全体の流れを云々できる段階ではないが、糸谷八段が先手、しかも作戦勝ちしていた渡辺明棋王から逆転で1勝をあげたことで、この棋王戦は大変面白いことになってきた。ただの1勝であれば、昨年の本田奎五段が相掛かりで 詰んでいないものを...
将棋

豊島竜王が2年連続賞金1位……過去28年の賞金ランキング一気紹介

見事である。やはり勝負事は勝って賞金を稼いでナンボである。最優秀棋士は豊島将之竜王で文句はあるまい。昨日の毎日新聞ニュース⇒こちら。 さて過去のランキング紹介、ソース⇒獲得賞金と対局料 ご参考までに色を付けたのは現在の4強である。こうしてみ...
将棋

第79期A級順位戦 豊島将之竜王vs佐藤康光九段 竜王敗れ挑戦権から脱落

あまりの落胆に今日は仕事をする気にならない。これで名人戦の挑戦は斎藤慎太郎と広瀬章人、両八段のいずれかに絞られた。 序盤から優位を保っていたにも関わらず、会長ならぬ怪鳥変態流に時間を使わされた印象だ。局面を複雑にする技術においては第一人者だ...
将棋

第70期王将戦七番勝負第3局2日目 現在のAI並みの、ある意味異常な精度で追いつめる渡辺明王将が万全の3連勝

封じ手は予想通り一番先が見通しやすい▲8二歩。先手渡辺王将の方が選択肢が少ない、後手永瀬王座は選択肢が多い。こういう場合、選択肢が多いほうが迷いも生じて難しいことが多い。歩なし渡辺王将は単調だが▲7三歩成から行くしかないところだった。 流れ...
将棋

第70期王将戦七番勝負第3局1日目 ほぼ後のない永瀬王座は持ち時間でわずかにリード、形勢は互角

ほぼ後がない永瀬王座(消費3時間43分)は私のアドバイス通り(苦笑)わずかながら消費時間を渡辺王将(消費4時間0分)より少なく抑えた。 相掛かりで始まった本局、最近の流行なのだろうが、この戦型の特徴は定跡化されにくい点がある。わずかな端歩や...
将棋

第33期竜王就位式

昨年の第32期竜王就位式とは異なり、今年は件の武漢禍にてクローズドな開催であった。⇒羽生九段下し初防衛の豊島竜王、就位式で「年を重ねた後に思い返すようなシリーズ」 今年も武漢風邪などなければ、万障繰り合わせ出席していたに違いない。許すべから...
将棋

第70期王将戦七番勝負第2局2日目 まるで心筋に異常がある心電図のような形勢グラフを描いて渡辺明王将が2勝目

渡辺王将が△5二桂とせず△4一角としたところで、一気に形勢が永瀬王座に傾いた。 これでようやく永瀬の片目が開くか、と思ったところで案の定時間に追われ失着。109手目に永瀬王座が7二の成桂を引いた▲7三成桂が痛恨。7四の歩を▲7三歩成としてお...
将棋

第70期王将戦七番勝負第2局1日目 都合により本局の情報収集は王将戦中継ブログが命綱

無料での映像LIVEがない王将戦は実にもったいない。棋譜利用の制限を設けたり、課金での中継に誘おうとしたり、やることがセコいのだ。そういうものに金を払うつもりのない私もそれに輪をかけてセコいことは棚に上げておく。 こういう時は王将戦中継ブロ...
将棋

第14回朝日杯 準々決勝 藤井聡太二冠が豊島将之竜王に初勝利

豊島将之竜王が公式戦7戦目にして初めて藤井聡太二冠に勝ち星を与えた。それにしてもこのトーナメント表、かなりおかしい。4強が全て左の山に集まって、前回覇者の千田七段が右の山で泣いている。もう少し朝日杯の担当は考えてくれ。 本局の話、実に見ごた...
国内

第79期A級順位戦 豊島竜王vs三浦九段 2021年豊島竜王の初戦であるが、菅総理の会見全般について一言記す

一身上の都合で全く中継にアクセスできない>< どうやら豊島将之竜王が優勢のようだが豊島流で行くと泥沼化して終局はいつもの午前様だろうか。 菅総理が緊急事態宣言を7府県追加表明したらしい。おそらく台本読むだけの会見に筋書き通りの質疑応答、時間...
将棋

第70期王将戦七番勝負第1局2日目 永瀬拓矢王座の負けない将棋をものともせず渡辺明王将完勝

まだ第一局が終わったところだがもう「勝負あったか」と思わせる完勝だった。渡辺自身久しぶりの対局であったはずだが、この安定感は第一人者に相応しい。豊島竜王とあれだけドロドロのタイトルマッチを演じた異常なレベルの粘っこさを誇る永瀬王座をもってし...
将棋

第70期王将戦七番勝負第1局1日目 ようやく始まった2021年の将棋タイトル戦 4強で2冠ずつ分けあうかが興味の焦点

今、将棋を楽しむ余裕があるのだろうか、という軽くない疑念を孕みつつ、球春ならぬ棋春(いずれも春というには早すぎ寒すぎだが)を祝いたいと思う。 総合力ではやはり現在最強の誉れの高い渡辺明王将に永瀬拓矢王座が挑む今王将戦。永瀬が先に4勝すれば4...
将棋

勝ちを放棄しての投了などあるものか、あれは夢だったかと訝ったが現実だった 第79期A級順位戦 豊島竜王vs羽生九段

昨夜就寝前は豊島竜王が盤面を圧していた。⇒こちら。これで豊島竜王2敗を堅持、羽生九段は降級圏内まっしぐらの4敗目、と安心して寝床についた。 夜中くらいだろうか、枕元のスマホでAbema将棋チャンネルを付けたら何と豊島竜王6%-羽生九段94%...
将棋

第79期A級順位戦 挑戦権争いvs降級枠争い 豊島竜王vs羽生九段 決着はやはり日付が替わる頃か

もう豊島竜王の勝利は確定的盤面であるが、終局までもう少しかかるだろう。今日はこんなご時世ながら忘年会。私の歓迎会も兼ねていたので大いに楽しんだ。そして明日は4時半起きの超早番勤務、さっさと寝るがよろし。 いいね!の前にこちらのクリックを是非...
将棋

厳しすぎる王将戦「棋譜利用ガイドライン」の代償

うーん、将棋の棋譜って著作権あんのかね。これ言い出したのって王将戦の主催者(スポーツニッポン新聞社・毎日新聞社)と日本将棋連盟だよね、記事読むと。⇒ファンのつぶやき萎縮、将棋普及に悪影響か。 星の数より多いかもしれない将棋の棋譜のうち、日本...
将棋

よもやよもやの豊島竜王敗退、杉本師匠は愛弟子(聡太二冠)に天敵退治の見取り稽古 第70回NHK杯将棋

出だしから珍妙な将棋。▲1六歩▲1五歩って私の縁台将棋時代と同じである。さらに飛車を振ったのが後手の豊島竜王というのが驚天動地。私は直後に外出してしまったのでEテレで視たのはここまで。結果は外出先でのスマホで読んだ速報にて。 杉本昌隆八段は...
将棋

藤井聡太二冠、全棋士参加棋戦 第28期銀河戦 最年少優勝で2020年を締めた

銀河戦 囲碁・将棋チャンネルが主催する全棋士参加の棋戦で持ち時間は本戦15分の超早指し戦。といってもNHK杯よりは持ち時間が長いか。一般棋戦の序列でいうと朝日杯の次の第2位くらいなのだろうか、日本将棋連盟の棋戦一覧での掲載順によると。そこで...
将棋

斎藤慎太郎八段の連勝を止めて今期A級順位戦の興味をつないだ豊島将之竜王、問題は後半戦

終局は午前1時ちょうど。見事、豊島竜王が斎藤八段を降した。斎藤八段が1分将棋になる頃から静かな解説なしAbemaTVで視聴していたが、驚愕の思いだったのは豊島竜王の残り時間2分キープである。詰将棋選手権でも名をはせる斎藤八段の迫力ある王手ラ...
将棋

敗着のない相手に勝つということの摩訶不思議さ、竜王防衛を果たしキャリア最強状態を更新しつつある豊島竜王は一刻も早く、渡辺名人へのリターンマッチを実現すべし

まずは棋譜をご覧いただけたら、と思う⇒こちら。 1日目、ふわりと出た角が感じいい。竜王の角の使い方には常に注目。 2日目の午前中。その角をピン止めされたこれまた軽やかな飛車の動き。 竜王は8筋を抑え込みにかかったが、飛車先が重たく思ったより...