2011年11月にイスタンブールに行った。その時、当然のようにアヤソフィアも訪問した。
そのスケールの大きさ、建物の巨大さだけではなく、キリスト教・イスラム教をも包含した精神的・宗教的な尨大さに卒倒しそうになった。トルコという国が世に出るはるか以前のコンスタンティノープルと呼ばれたこの地にあった東ローマ帝国の代表的な遺構であり、しばしばビザンティン建築の最高傑作と評価される。その歴史と威容から、現在は博物館として使用される世界遺産である。
ところが何なのだ。独裁者エルドアンがアヤソフィアをモスク(イスラム礼拝所)として運用する方針を発表した。世界最大の宗教であるキリスト教とその教徒を敵に回して一体どうするのだ。クルドやISとの関係はもとより露西亜や叙利亜とも?と感じることが多い。私たち夫婦の新婚旅行の地である、台湾の次に親しみを感じているトルコが独裁者のせいで迷走するのは辛いことである。
⇒モスク化でトルコに非難続々=世界遺産アヤソフィア、登録抹消も