NPBにおける三冠王と言えば延べ11回7名だが、シン三冠王となると?

アルバート・プホルスのWikipediaを参照していたら「新時代の三冠王」という言葉が出てきた。打率/出塁率/長打率での判定らしい。なるほど、本塁打はおかしなことに球場によって外野フェンスまでの距離やその高さが異なるし、打点は前の打者・走者の働き如何でいくらでも変動する。打者そのものの価値を正確に測るには、塁に出る確率(出塁率)や進塁の期待値(長打率)のほうが相応しいということらしい。

妙に納得した私は早速調べてみた。ちなみに旧来の三冠王は以下のとおりである。

氏 名 打率 本塁打 打点
2004 松中信彦(ダイエー) .358 44 120
1986 落合博満(ロッテ) .360 50 116
1986 バース(阪神) .389 47 109
1985 落合博満(ロッテ) .367 52 146
1985 バース(阪神) .350 54 134
1984 ブーマー(阪急) .355 37 130
1982 落合博満(ロッテ) .325 32 99
1974 王貞治(読売) .332 49 107
1973 王貞治(読売) .355 51 114
1965 野村克也(南海) .320 42 110
1938(秋) 中島治康(巨人) .361 10 38

さて、新時代の三冠王は以下の通り(無断転載厳禁)

氏 名 打率 出塁率 長打率
2018 柳田悠岐(ソフトバンク) .352 .431 .661
2015 柳田悠岐(ソフトバンク) .363 .469 .631
2012 阿部慎之助(読売) .340 .429 .565
2006 福留孝介(中日) .351 .438 .653
2004 松中信彦(ダイエー) .358 .464 .715
1986 落合博満(ロッテ) .360 .487 .746
1986 バース(阪神) .389 .481 .777
1985 落合博満(ロッテ) .360 .481 .763
1985 バース(阪神) .350 .428 .718
1982 落合博満(ロッテ) .325 .428 .606
1974 王貞治(読売) .332 .532 .761
1973 王貞治(読売) .355 .500 .755
1970 王貞治(読売) .325 .476 .713
1969 王貞治(読売) .345 .472 .690
1968 張本勲(東映) .336 .437 .579
1968 王貞治(読売) .326 .475 .722
1967 張本勲(東映) .336 .439 .597
1966 榎本喜八(東京) .351 .439 .571
1961 長嶋茂雄(読売) .353 .456 .652
1960 長嶋茂雄(読売) .334 .422 .542
1959 長嶋茂雄(読売) .334 .426 .612
1958 中西太(西鉄) .314 .405 .537
1957 山内和弘(毎日) .331 .421 .621
1951 大下弘(東急) .383 .465 .704
1943 呉昌征(東京巨人) .300 .457 .387
1941 川上哲治(東京巨人) .310 .395 .460
1937(秋) 景浦將(大阪) .333 .515 .542

中島、野村、ブーマーが消えて、景浦將、川上哲治、呉昌征、大下弘、山内和弘、中西太、長嶋茂雄、榎本喜八、張本勲、福留孝介、阿部慎之助、柳田悠岐が加わった。実に魅力的な「新」三冠王たちである。

鬪將景浦、台湾の球聖呉、怪童中西、赤バット川上、青バット大下、ミサイル打線の中核である山内&榎本、ドラゴンズ福留、現役最強柳田たちが日の目をみる。長嶋、張本、阿部はどうでもよい。

そして、認めたくはないが、やはりONというのは傑出した存在であった。二人で合計8回の「新」三冠王である。

新旧の三冠王の複数獲得者を下に示す。現役は柳田悠岐のみ、王越えに期待!

「旧」三冠王
1.落合博満 3回
2.バース 2回
2.王貞治 2回
「新」三冠王
1.王貞治 5回
2.落合博満 3回
2.長嶋茂雄 3回
4.柳田悠岐 2回
4.バース 2回
4.張本勲 2回
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