勝谷誠彦氏もそうだったと読んだ記憶がある。まったくもって厄介な存在だ。いくら病気(発達障害)とはいえ、周りに迷惑ばかりかける奴は殺されてしかるべきである。
注意欠陥・多動性障害(ADHD)とは発達障害の一種です。特徴的な症状として、年齢に見合わない「不注意さ」、好きなこと以外に対する集中力がなくほとんど関心や興味を示さない「多動性」、思いついたことをよく考えずに即座に行動に移してしまう「衝動性」が見られます。場に応じてコントロールすることが苦手な状態のため、様々な症状やミスや不注意などの症状が他の人と比べて目立ちやすくなります。そのため、職場や家庭での日常生活に支障をきたすおそれがあります。
近年、ADHDが世間に知られるにつれ、不注意や多動・衝動など注目されやすいですが、意外に好きな分野や特異な分野では集中力を維持できたり、ミスも少ないことがあります。ADHDの多くの方は、独自の視点や豊かな発想を持つことでその才能を生かしたり、衝動性も適切な方向で発揮することで行動力につながるため、社会で活躍は可能です。
ADHDは大人になってから診断がつくことも多い疾患ですが、その多くは小児期から不注意や衝動、対人関係などで悩まれていた方が多く、成長するにつれて自分なりの工夫や対策を考えてそれらを身に着け、心も成長します。しかし、これまで経験したことない社会環境にさらされることによって、これまでの工夫や対策を行ったとしても、不注意や衝動・対人関係の悩みが目立ったり、周りから指摘されやすくなったりなどして、受診し、そしてADHDと診断されることもあります。不注意から生まれる人間関係の変化が心のバランスを崩し、うつ病や不眠などその他の症状を伴いやすくなるのも特徴です。もしADHDかもしれないと思われた方は、お早めにご相談ください。
注意欠陥・多動性障害(ADHD)の原因
1.大脳にある前頭前野の機能調節に偏りがある
2.脳内の神経伝達物質が不足している
注意欠陥・多動性障害(ADHD)の症状
1.不注意
(1)重要な用事でも期限を守れない
(2)物事を順序立てたり、やり遂げられない
(3)必要なものをなくす、忘れ物が多い
2.多動性
(1)そわそわと手足を動かす
(2)じっと座っていられない
3.衝動性
(1)しゃべりすぎることが多い
(2)衝動買いが多い
(3)すぐにイライラする
注意欠陥・多動性障害(ADHD)の家族や周りの接し方
ADHDでは上記の行動が見られます。家族や周りの方がその場に遭遇するとイライラしてストレスを抱えるかもしれません。その時に決して手をあげたり怒鳴ったりしないでください。
ADHDの方が上記の行動をとるのは、しつけが悪いからでも努力が足りないからでもなく、脳の機能の偏りによって自身の行動を制御できないからです。例えば、ADHDの子どもが度々モノを忘れたりなくしたりしたとき、本人は忘れようと思って忘れているわけではありません。それに対して何度も怒ると本人もストレスに感じてしまい、憂さ晴らしにほかの子を手で叩いたり悪口を言ったりする危険性もでます。
また、大人の場合だと自己嫌悪や鬱につながることがあります。ADHDの方にとって難しいことには、ともに対策を考えることやポジティブな言葉をかけることを心がけることで環境は大きく改善されることでしょう。また、多動性・衝動性の子どもはエネルギーがあふれています。その場合はスポーツやレジャーなどエネルギーを発散できる場を設けるとよいです。
注意欠陥・多動性障害(ADHD)の診断
ADHDの診断によく使われるのはDSM-5の診断基準です。DSM(Disagnostic and Statistical Manual of Mental Disordersの略)は米国精神医学会が作成する精神疾患・精神障害の分類マニュアルであり、2013年に第5版であるDSM‐5が公開されました。
第4版までは主に子どもを対象としていましたが、「どの年齢でもなり得る障害」と認識が変わり、第5版のDSM-5からは17歳以上の診断基準が緩和されるなどADHDへの考え方が変化してきました。これをもとに医師は診断をしていきます。
診断を受ける場合は精神科や神経科、心療内科などを受診します。
成人期のADHDの自己記入式症状チェックリスト(ASRS-v1.1)*18歳以上用
最近6ヶ月間で、それぞれの症状がみられる頻度に最も近い回答欄にチェックせよ。
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物事を行なうにあたって、難所は乗り越えたのに、詰めが甘くて仕上げるのが困難だったことがある・
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計画性を要する作業を行なう際に、作業を順序だてるのが困難だったことがある・
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約束や、しなければならない用事を忘れたことがある・
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じっくりと考える必要のある課題に取り掛かるのを避けたり、遅らせたりすることがある・
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長時間座っていなければならない時に、手足をそわそわと動かしたり、もぞもぞしたりすることがある・
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まるで何かに駆り立てられるかのように過度に活動的になったり、何かせずにいられなくなることがある・
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つまらない、あるいは難しい仕事をする際に、不注意な間違いをすることがある・
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つまらない、あるいは単調な作業をする際に、注意を集中し続けることが、困難なことがある・
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直接話しかけられているにもかかわらず、話に注意を払うことが困難なことはある・
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家や職場に物を置き忘れたり、物をどこに置いたかわからなくなって探すのに苦労したことがある・
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外からの刺激や雑音で気が散ってしまうことがある・
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会議などの着席していなければいけない状況で、席を離れてしまうことがある・
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落ち着かない、あるいはソワソワした感じがある・
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時間に余裕があっても、一息ついたり、ゆったりとくつろぐことが困難なことがある・
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社交的な場面でしゃべりすぎてしまうことがある・
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会話を交わしている相手が話し終える前に会話をさえぎってしまったことがある・
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順番待ちしなければいけない場合に、順番を待つことが困難なことがある・
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忙しくしている人の邪魔をしてしまうことがある・
チェックリストの質問に「はい」が6個以上当てはまる場合、ADHDの症状を持っている可能性が考えられます。
ADHDの症状と似た症状を示す精神疾患は多く、ADHDとこうした精神疾患を区別するためには、専門機関での診断が重要となります。お困りの方はご受診をお勧めします。